「平野環濠跡」顕彰碑移設ならびに新設

当クラブは地域に根差した活動をするべく2005年11月に創立20周年記念事業として大阪市平野区の杭全神社東側にある平野環濠跡を美しく保存するための草刈清掃を実施しました。
当時は草が生い茂りごみが散乱しておりました。本年で活動開始から16年になります。当初は公園愛護会や地域の賛同者にお集まりいただき少人数で作業しておりましたが、今では他府県からも早朝よりご参加いただき、150名ほどが集まる地域イベントに成長いたしました。
ただ、この場所が環濠跡という史跡であり、平野区の都市景観資源の指定を受けている事をご存じない方も多くおられました。今回、創立35周年記念事業の一環として、この場所が史跡であることを示す石標を設置いたしました。
まず、杭全神社境内で木々の陰になっていた昭和56年建立の平野環濠跡顕彰碑を大阪市建設局、大阪市教育委員会や地元の方々のご協力の下、誰の目にも触れやすい神社東側環濠沿いの通路上に移設いたしました。この顕彰碑には環濠の説明文も記載されてあります。
さらに、環濠跡の北側には杭全神社の古石を使った顕彰碑を新たに設置いたしました。これで現存している約170mの環濠を広く周知できるようになりましたので、さらに多くの方に史跡の景観保存にご協力いただきたいと思っております。
平野区には祖先が遺した数多くの歴史遺産が点在しております。この遺産を末代までお伝えいただき、地域を愛していただければと願っております。