• 国際ロータリー第2660地区 大阪イブニングロータリークラブ

期 間:2011年12月15~17日
参加者:会長、会長エレクト、幹事、次期幹事、奉仕プロジェクト委員長

東日本大震災での災害支援活動の一環とし、原状把握のため福島いわき市を中心に、いわき平ロータリークラブのご協力のもと視察旅行を計画しました。

 

12月15日
予定の飛行機便が欠航のため、伊丹より一番機で羽田空港を経由し上野より電車でいわき駅へ。大阪からの距離の遠さを実感しつつ、いわき平RCの例会場へ到着。12時半からの例会に参加しました。
そこで会長、幹事をはじめ会員の皆さんより歓待して頂きました。そして、会長より歓迎の言葉と災害状況、風評被害の状況を聞きました。また、『いわきの記憶』といういわき市の災害状況をまとめた地元新聞社発行の写真集を贈呈されました。例会後もいわき平RCの会員より、ご本人と親族の家が崩壊した様子など生の声を聞くことができました。とにかく、この実情を多くの人に知ってもらいたいと熱望されています。

要約しますと、3月11日の大地震後、いわき海岸部には津波が第3波にわたり到達し、最高は4.5mに達しました。そこで多くの家屋が流され、約350人もの人がお亡くなりになりました。さらに福島第一原発事故による放射能の影響が大問題となりました。発生地点から50キロ離れていますが、その恐怖、不安は予想のつかないものだと思われます。当初はいわきナンバーであるだけで、隣県に入る際やガソリン供給の際に、拒否、または洗車を強制されたそうです。酷いことに、東京都内ではいわきナンバーの車を損傷させた事件もあったそうです。まさに今も続く風評被害に、ひどく憤りを感じておられました。
その後、4月11日に山間部で震度6の余震が発生し、水道、ガス、電気のライフラインが寸断され、追い討ちをかけるごとく日常生活に支障をきたしたそうです。
そして、私達は会場をあとにし、山間部の湯元方面へ移動、本日宿泊のスパリゾートハワイアンズへ。ここは映画『フラガール』で全国に知られるようになりました。4月の余震で大きな被害を受けましたが、ようやく部分営業を再開。いわき復興のためにハワイアンダンサー達が中心になって全国を廻った様子は、ドキュメンタリー映画『がんばっぺフラガール』で見ることができます。献身的な姿は、被災された方々に多大な勇気を与えました。私達も実際にその熱のこもったステージを見ることができ、大変感動いたしました。

 

12月16日
いわき市石炭・化石館を見学後、アクアマリンふくしまへ。そこでは水族館見物だけでなく、施設の方々から震災当日の様子を聞くことができました。また、館内には震災時の映像や関連資料がある部屋が特設されており、誰でも閲覧することができます。ここでは津波の被害で電気系統の故障があり、多くの動植物に影響がありましたが、現在は営業再開されています。
2012年2月12日には復興祈念として『第3回いわきサンシャインマラソン』が例年通り開催されます。この水族館がゴールとなるので整備も進んでいます。元気ないわきをアピールできるとの皆さんの思いが感じられました。
その後、小名浜港近くの割烹へ向かいました。そこは唯一大きな被害から免れ営業されている由緒ある料亭です。ここでも女将より貴重な話を聞くことができました。現在でも小名浜漁港が閉鎖されて、再開未定。漁民達は生活保護よりも早く働きたいとの願望が多いそうです。海産物も放射能の影響が心配され、いつになれば安全宣言となるのか、との不安ばかりです。風評のなか観光客が減少していますが、いわきにたくさんの人が訪れるのを願っておられました。
その後も海岸通りの津波被害が多い地域を見て回りました。美空ひばり記念碑そばの土産物店では、多くの親族を失われた店主が当時の写真を展示して、ひとりひとりに丁寧に説明されていました。この事実を多くの人に今後も伝えていきたい、とのことでした。同じく、他府県から多くの人が訪れていました。
海岸に沿っては既に瓦礫の撤去も進んでいましたが、復興までは長い道のりと感じました。
その後はこの冬一番の寒さの中、福島県の中央に近い郡山市へ向かいました。郡山市においても、現地の方と話すたびに風評のためか観光客が少ないし、仕事量が減少し景気がよくない、との意見が聞かれました。

 

12月17日
帰途。福島空港から伊丹へ飛行機で1時間15分。福島が出発の時より、本当に近い場所に感じられました。

初めての訪問でしたが、“百聞は一見にしかず”これからの課題も多いですが、たくさんのことが学べました。何はともあれ、実際に被災地に訪れるだけでも経済効果はありますし、これも支援の一つかもしれません。地道ではありますが、今後も継続的に支援できれば、との参加者全員の意見です。

“がんばっぺいわき!”  “がんばっぺ福島!”  “がんばっぺ東北!”